石川県勤労者山岳連盟の田中会長が、知床半島シーカヤックの旅に行かれました(理事会をおやすみして!)。簡単な報告と写真を頂きましたので、ご本人の了承をいただき「番外」として掲載いたします。
知床半島の雄大な自然を満喫されてきたようです(ウラヤマシイ!)。
札幌・新千歳空港から約2週間ぶりに自宅へ戻りました。理事会を欠席して申し訳ございませんでした。知床の自然にふれて、あと少しだけの人生を何とか生きていけそ
うな気がしてきました。水は青く澄み、夜は満天の星が輝く。星が降るとはこのことだなと思うほど、キャンプの浜に寝そべっていると流星が飛ぶ。穂高・涸沢の比ではありません。キャンプの浜には毎日ヒグマが現れ、私たちに緊張感を与え共生していることをいやが上にも思い知らされることになる。知床は原始の野生が残っていることだけが貴いのではない。その生態系の中に、人間が見事に位置づけられ、それほどの違和感がないからこそ貴重なのではあるまいか?クマはクマとして生き、サケはサケとして生き、人は人として生きている。話を一歩進めれば、人が人として生きるのは何と難しいことであろうか?チェリー・ガーランドの有名な言葉があります。『冒険とは知的好奇心の肉体的発露である。』わたしには、とてもこのようなことはできませんが、山と海はつながっているのだと実感いたしました。最後の写真は、わたしの敬愛する登山家であり、シーカヤックのガイドでもある、新谷暁生氏です。彼は65歳になりました。彼と6日間をともに過ごせたことは、わたしの財産となりました。田中 康典