2012年8月22日水曜日

【番外】知床半島シーカヤックの旅

石川県勤労者山岳連盟の田中会長が、知床半島シーカヤックの旅に行かれました(理事会をおやすみして!)。簡単な報告と写真を頂きましたので、ご本人の了承をいただき「番外」として掲載いたします。
知床半島の雄大な自然を満喫されてきたようです(ウラヤマシイ!)。

 
 
 札幌・新千歳空港から約2週間ぶりに自宅へ戻りました。理事会
を欠席して申し訳ございませんでした。
 
  知床の自然にふれて、あと少しだけの人生を何とか生きていけそ
うな気がしてきました。水は青く澄み、夜は満天の星が輝く。星が
降るとはこのことだなと思うほど、キャンプの浜に寝そべっている
と流星が飛ぶ。穂高・涸沢の比ではありません。
 
 キャンプの浜には毎日ヒグマが現れ、私たちに緊張感を与え共生
していることをいやが上にも思い知らされることになる。知床は原
始の野生が残っていることだけが貴いのではない。その生態系の中
に、人間が見事に位置づけられ、それほどの違和感がないからこそ
貴重なのではあるまいか?クマはクマとして生き、サケはサケとし
て生き、人は人として生きている。話を一歩進めれば、人が人とし
て生きるのは何と難しいことであろうか?
 
  チェリー・ガーランドの有名な言葉があります。
『冒険とは知的好奇心の肉体的発露である。』わたしには、とても
このようなことはできませんが、山と海はつながっているのだと実
感いたしました。最後の写真は、わたしの敬愛する登山家であり、
シーカヤックのガイドでもある、新谷暁生氏です。彼は65歳に
なりました。彼と6日間をともに過ごせたことは、わたしの財産と
なりました。
 
 田中 康典