2009年12月11日金曜日

事故対処講習会が開催されました

「いざという時のための知識や安全対策を学ぼう」
との目的で毎年行われている事故対処講習会が今年も行われました。
以下、報告です。
 

事故対処講習会報告事項

○開催日時 平成21年11月29日(日) 9:30~15:00
○開催場所 石川県石川郡野々市町本町5丁目4番1号
野々市町文化会館フォルテ 
内容
1. 山岳遭難事故を起こさないための留意点・・・講師めっこ 村中
・道迷いなど具体例をあげての事故検証
2.救助の要請について        ・・・・講師めっこ 村中
・事故発生から救助まで
・ヘリコプターレスキュー
3.セルフレスキュー         ・・・・講師チャムラン 石井
・いざという時の対処法
4.家族や仲間の対応と事故の後始末  ・・・・時間上講義省略

その他 ・救急用品、事故報告書の展示
・アンケートによる分析、チェック
・今年の事故者への黙とう

参加者
31名 (内 講師2名 教育遭対4名 会長1名)
金沢ハイキングクラブ 11名
こだま山岳会     8名 + 一般1名
白山フウロ山岳会   3名
めっこ山岳会     2名
でんでん虫クラブ   3名
小松ブルーベル    2名
チャムラン山の会   1名
山中山岳会      0名

参加者は31名で、金沢ハイキングクラブ、こだま山岳会の方に多く出席
していただきました。内容は基本的な事項ですが、ほとんどが重要なことでした。また質も量も多く、すべてを詳しく講習することが難しく机上で重要なところを中心に講師の方に講義していただきました。
今後は、県連でポイントを絞り講習会を開催する方針で進めることが望ましいと思います。また、今回の資料等を基に、各会で勉強会や初心者への指導に役立てれば良いと思います。

★講義中に回収した事前アンケート

1.講習用アンケートについて 27名( 88点~130点 平均108点 )
(参加者の事故対処の取り組みについて事前にチェックしてもらい回答)
アンケート結果
登山準備として計画書の提出や装備については良好ですが体調管理にまで十分気を付けているとは言えない。準備体操もしてない人が半分いる。
救助要請については実際経験したことがない人がほとんどのためか知らない人が多かった。
セルフレスキューもできると答えられる人は2割程度、事故の対処の仕方も2割程度しかおらず、今後の課題と思われる。

2.事故経験についてのアンケート
体験談として講義に使用したかったが時間の都合上使用せず。今後のヒヤリハット例の参考としたい。

★講義後のアンケート

対象者登山歴
0~3年 6名
4~9年 5名
10~19年 5名
20年~ 5名
・講習会、講義内容についてはやや満足・普通が多かった
・事故防止、セルフレスキューとも参考になったとの意見が多かった。
・内容量が多いため今後はポイントを絞り深くやったほうがいい
・事故に対する考え方は少し変わった、気が引き締まったの意見が中心
・山行に役立つかの意見は20年以上の人で少し役立つが2名いたがほとんどの人は役立つ以上の回答
・講習内容の生かし方 登山歴の短い方は独自で勉強したい、長い人は会での講習、初心者の指導に役立てたいと回答
・今後の講習については、実技を取り入れての意見が断然多く外部講師の要請やビデオも希望があった。
・今後、対象者を絞ったほうがいいですか?との意見については、登山歴が短い人はジャンル別の希望が多かったが、長い人程、大切な事だから全員が受けるべきで絞らないほうがいいと言う意見が目立った。
・今後の講習希望は、無線・レスキュー・天気・読図など実技的なものが中心

(教育遭対部 稲実)