2009年11月5日木曜日

全国救助隊交流集会 報告

 

 
日時:10/31~11/1
場所:国立登山研修所
参加者:隊員(鮎川、浅瀬、若狭)、県連(村中、下村)

第8回全国救助隊交流集会に行ってきました。この交流会は救助技術の情報交換、組織的温度差を埋めることを目的に隔年ごとに開催されているとのことで、ベルグバハト隊員のみなさんは今回が初参加。北海道から福岡など遠路からの参加者も合わせて100名近く集まり、有意義なものとなりました。

10/31:開会式、悳 秀彦氏「搬送前の処置・山での救急法」の講演。心肺蘇生、低体温症、応急用具などの説明。なかでも「ムラージュによるシュミレーション効果」の実演では皆さん興味津津。傷の模型と血糊、泥などでメイクし、てきぱきとリアルな怪我の状態を作ってゆく。その生々しさはメイクとは思えないほど完璧でびっくり。これにより訓練の際、実際に近い状態での手当が可能で(重症度選別)、両役の感情移入促す効果があるのだとか。
講演後、救助用品などの販売があり、県連で最新の万能副子「サムスプリント」2個購入。(自由に形状が作れる、カット可、固定したままレントゲン撮影可)
後は、各会の紹介、事例報告。夜は全国のみなさんとお酒も入ってのにぎやかな「交流会」となる。

11/1:アサップ(バックアップ器具)を使っての登下降の実演。使用者の動きに合わせてザイル上を移動、墜落するとロックして止めるが、遠心力で止まる装置の器具だそうでゆっくり落ちるような速度だと止まるまでに時間がかかるとの事。
あとは懸垂下降時からの登り返し、負傷者の梱包搬送、斜め張り及びチロリアン後、閉会。

技術面の方はさておき、いろんなところの方と交流できたのが一番よかったかです。一緒にお話した東京のみなさんは2か月に一回救助訓練、これからのシーズンはアイスクライミンクよ♪とみなさんのバイタリティにただ感嘆。いい刺激になりました。